有限会社:資本金の最低ラインの変動

オーストリア有限会社法の改定後、株式資本の条件がそれぞれ異なる3つの種類の有限会社(GmbH)が存在することとなった。2013年の改定時には、資本金の最低ラインが3500ユーロから1000ユーロへ変更され、それに加えて、それ以前に設立された有限会社の株式資本も引き下げることが出来るようになっていた。しかし、2014年からまたも資本金の最低ラインが3500ユーロまで引き上げられている。これには条件があり、例えば、新しく設立される有限会社には、10年間という期限付きではあるが、株式資本の最低ラインが1000ユーロに抑えられている。しかし、以前に設立された有限会社にはこの特権は適応されない。これに対して最高裁判所は、平等原則の観点からも、違憲ではないという判決を下している。(G311/2016)
2017年3月14日