リーガル・
アップデート
「公正」を阻害する専門用語
MiFIDによって規定されているように、、オーストリアの法律の下では、顧客に対する投資会社のすべての情報は公正で明確であり、誤解を与えないものでなければならない。しかし、公正を定義するのもまた、難しい。最高行政裁判所(VwGH)は、最近、経済市場で用いられる専門用語はその「公正」に反する可能性がある事を示唆した。例えば、ある銀行のオファーには、小売業者向けのものもあり、「適格投資家」という用語が使われていた。専門用語が情報の理解に不可欠な場合は、明確な説明が必要である。(2014/02/0089)
2016年4月23日
決められた期限を破ることはできない
金融市場監督局(FMA)はオーストリアのマーケティングファンドに、期限内に信頼性のある書類を提出する事を求めている。そのマーケティングファンドはどのような状況であれ、決められた期限を破ることはできない。そのマーケティングファンドの取締役は、期限を10日間すぎたために罰金を課された。マーケティングファンドの取締役は、18000通もの書類をメールで送信する際に、それを正確に行うことは、書類の数から考えて不可能であったと主張した。しかし、連邦行政裁判所(Bundesverwaltungsgericht)はこの議論を棄却した。裁判所によれば、技術的に実現可能なものは全て実行されなければならない。(W148 2000397-1)
2016年4月4日
利益相反に関するルール
オーストリアの投資ファンドマネージャーに対する利益相反に関するルールは、オーストリアにて資金を販売する外国投資ファンドマネージャーにも適用される。これらの規則に関しては、オーストリアの判例法を参照する。最近の判決では、最高行政裁判所(VwGH)は、利益相反政策とその遵守を監視することとを明確に区別している。そのような政策を欠いている場合、そして政策があるにも関わらず遵守を監視していないことも、行政処分の対象となる。 (2015/02/0025)
2016年3月18日
データ共有に際し、適用されるルール
オーストリアのマーケティングファンドは、証券保管会社や税務署、そして 支払局(paying office)等様々な組織とのデータ共有が必要である。最高行政裁判所(VwGH)は、最近の判決において、そのようなデータ共有に際し、共有されるデータの整合性、そしてプライバシーに関する問題を取り上げた。判決は以下の通りである:これらのデータ共有を扱っている、第一次投資ファンド規制(特に、第二パラグラフ2の投資基金法)は、データがファンドマネージャー自身が収集した場合に限られ、適用される。しかし場合によっては、ファンドマネージャー以外が集めたデータにも利益相反のルールが(投資ファンド法の第22条以降に記載)が適用される場合がある。(2015/02/003)
2016年3月13日
金融機関と無過失責任
オーストリアの法律は、業者の無過失責任について監視をしている。金融機関は、これまで通常、自社の投資サービス提供者の作為または不作為に対して責任を負っていた。例えば、金融機関が、サービス提供者の違法行為を知っていた場合などである。最近の判例法には、金融機関が、経済関係が密接な投資サービス提供者に対し、無過失責任を負う事を求めているなど、もう一段階踏み込んだ内容が示されている。(6Ob84/15v)
2016年2月29日