拡張委員会 (verstärkter Senat) による譲渡の簡素化の取り決め

オーストリアの法律では、ある者からの寄付や寄贈が法的に有効であるためには、公証人による認証、または、実際の手渡しを行う必要があると定めている。民事最高裁判所の拡張委員会(ein verstärkter Senat)は近頃、以下のような判決を下した:証券等の預金を「実際に譲渡する」ためには、受贈者に証券口座の共同処分権を与えることで、その「実際の譲渡に」十分な根拠を与える事ができる。やり方としては、銀行に対して、その権限を宣言するなど、贈与者がそれを行う事ができる。また、贈与後の贈与者の証券へのアクセス権は、この「実際の譲渡」の有効性を損なうものではなく、また、贈与者は、有価証券口座に独占的なアクセス件を与える必要もない。 (2 Ob 122/17f)
2018年6月18日