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カルテル法についての判決

ある銀行の顧客は、LiBORの不正操作によって引き起こされ、被った損害に対して、国際銀行を訴えた。顧客の主張の趣旨は、オーストリアの銀行から受けていた融資の利子が、不正操作によって高くなっていたことである。一連の損害はオーストリア国内で発生していた。ECJ(欧州司法裁判所)の判例法によれば、企業は、カルテル法の乱用が発生した場所にて訴えを起こすことを認めている。カルテル法の乱用に対する対策は、欧州委員会により、すでに確立されている。今回の場合、民事最高裁判所は、この顧客が、居住地であるオーストリアで訴えを起こす権利があって然るべきであるとの見解を示している。 (4Ob120/16z)

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