OGH 2 Ob 16/26f | 2026年5月19日
本件では、ある事業者に対し、答弁書および欠席判決が電子的に送達されました。これらの送達は、公式参加者名簿(Teilnehmerverzeichnis)に登録されていた電子メールアドレス宛てに行われました。しかし、その電子メールアドレスは、その後、別の会社によって使用されるようになっていました。第一審裁判所は、当該送達は有効ではなかったとして、欠席判決の確定および執行可能性の確認を取り消しました。
オーストリア最高裁判所(OGH)は、この判断を支持しました。裁判所によれば、重要なのは、受送達者が電子通知を実際に受領できること、すなわち当該電子メールアドレスへアクセスできることです。従って、公式参加者名簿に登録された電子メールアドレスを更新していなかったとしても、それだけで電子送達が有効になるわけではありません。
もっとも、この判断には、学説及び他の高等裁判所の裁判例から異論が示されています。受送達者に有利な濫用の恐れが大きいと指摘されているためです。そのため、OGHの判断にかかわらず、公式参加者名簿の登録内容は常に最新の状態に保ち、電子メールアドレスに変更があった場合には速やかに届け出ることが推奨されます。
