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固定費手当(Fixkostenzuschuss)を家主に渡す必要はない

最近の判決で、オーストリアの民事最高裁判所(OGH)は、新型コロナウィルス感染症のパンデミックが原因でビジネスにおける家賃滞納が発生した場合、借り手が国から受けている固定費手当(Fixkostenzuschuss)を家主に渡す必要があるかどうかの問題について取り扱った。民事最高裁判所(OGH)によれば、固定費手当は、パンデミックにより影響を受けているビジネスの支払能力および資金の流動性を維持するためのものであり、賃料の損失を相殺するためのものではない。それどころか、固定費手当の受給には、損害を最小限にする義務があるため、家主に賃料の減額を要求する義務さえある。(3 Ob 184/21m)

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